こんにちは。
現役英語医療通訳士のSuzyです。
今回は、医療通訳2次試験で
あなたが一番不安に思うところ、
「訳せなかったらどうしよう?」
この対策について、ズバリお届けします。
医療通訳資格2次試験を受験する方に
ぜひ読んで頂きたい内容です。
これはSuzyが実際の医療通訳現場で
訳出に困ったときに行っている対処法です。
今回は試験時におすすめ3つの方法と、
実際の現場で許される方法1つをお伝えします。
日本語の医療用語(病名・部位)の意味が
分からない時もあると思いますが、
やはり圧倒的に多いのは、
医療英語がすぐに出てこないことですよね。
そんな時に私が実際どのように対応しているか、
2次試験でどのように対応したらいいと思うか
について書いています。
併せて学習のポイントもお伝えします。
これを参考に2次試験対策を行い、
自信を持って試験に臨んでもらえたら嬉しいです。
それでは早速、let’s go!
医療通訳資格2次試験 医療用語の意味を英語で説明する
![](https://englishmed101.com/wp-content/uploads/2021/04/writing-3209899_1920-edited-800x450.jpg)
これは、医療英単語が出て来なかった時の対処法です。
実際に私が医療通訳を行っていた時、
医師が「心膜」と言ったんですね。
その時 “pericardium” という医療英単語が
出てきませんでした。
そこで「心膜」の意味(definition)を英語で説明しました。
“the membrane surrounding the heart”
他にも表現があるので、ぜひ調べてみて下さい。
このように、医療英単語が思い出せない時は、
その単語の意味を英語で説明する。
「医療英語の意味を英語で説明って、
難しい!」って思っていませんか?
それが実はそんなに難しくないんです。
頭の中で映像化して、
それを自分の言葉で説明してみて下さい。
そこまで難しくないですよね。
これをパラフレージングと言います。
詳しく書いた記事があるので、こちらも併せてご覧ください↓
と言うことで、学習ポイントとしては、
- 医療英語の意味を英語で言えるようにしておく
- 頭の中の映像を英語で説明できるようにしておく
(一言で言うと「パラフレージングできるように練習する」)
医療通訳資格2次試験 医療英語ではなく一般英語表現を使う
![](https://englishmed101.com/wp-content/uploads/2022/03/robina-weermeijer-z8_-Fmfz06c-unsplash-edited-800x450.jpg)
これも同じく、医療英単語が出て来なかった時の対処法。
例えば、医師が「心筋梗塞」と言ったとしましょう。
正確な訳は “myocardial infarction” ですよね。
でも、”heart attack” でも良いんです。
もし評価ポイントが、
「正確な医療英語の訳出ができる」
だったなら減点されるかもしれませんが、
そこは、一般的な表現で乗り越えましょう。
私は生徒さんに、
医療英語(medical terminology)と
一般英語表現(plain English)の両方を
覚えるように指導しています。
なぜかと言うと、
試験では医療英語を求められるかもしれませんが、
実際に患者さんに説明する時には
plain English を使う事が多いからです。
また、一度目はなるべく医師が言った通りの表現をし、
患者さんが理解できないようであれば、
もう一度今度は plain English に
言い直したりもしています。
CDC の Plain Language Thesaurus for Health Communications や
The University of Michigan の Plain Language Medical Dictionary
が参考になります。
学習ポイントは、
- 医療英語(medical terminology)と一般英語表現(plain English)両方覚える
医療通訳資格2次試験 話者に意味を尋ねる
![](https://englishmed101.com/wp-content/uploads/2022/05/headway-5QgIuuBxKwM-unsplash-edited-scaled.jpg)
医療英語、又は日本語の医療用語の
意味がどうしても分からない時には、
「話者(試験官)に聞く」が一番だと思います。
もしかしたら、試験の注意事項として
「聞き返しはできません」とあるかもしれません。
そのように事前に伝えられているのなら、
残念ながら聞き返せません。
でも、もし「聞き返しNG」ようなことが
事前に言われていないなら、
試験官は返答してくれると思います。
ただし、減点対象の可能性あり。
私が実際に受験した時、
聞き返したことがありました。
録画・録音されているので、
他の方が見ても明らかに話者の発音が
クリアじゃなかったと判断されたら、
聞き返しても減点されない可能性も
あるのかなとも思います。
と言うことで、ポイントは、
- 事前に「聞き返し」に関する注意事項を確認する
番外編 実際の医療通訳時はスマホ検索
![](https://englishmed101.com/wp-content/uploads/2022/05/pexels-andrea-piacquadio-3756682-edited-scaled.jpg)
試験の際は禁止されていますが、
実際の診察現場では、スマホを活用。
医療英語が分からないときは、まずドクターに聞きます。
殆どの場合先生はすぐに教えてくれますよ。
私が間違って通訳した時も先生が正してくれました。
「狭窄」は “stenosis” なのですが、
私が間違って “occlusion” (閉塞)と訳してしまい、
すぐに先生から指摘されました。
このように、ドクターは私たち医療通訳士よりも
医療英語を知っています。
しかし、それでもたまに、
ドクターでも分からない医療英語があります。
そんな時は、二人で同時にスマホを開けて検索(笑)
なんなら、患者さんも一緒に検索してくれます。
スマホに感謝。
こんな感じで、実際の現場では案外
緊迫していないものです。
まとめ
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以上、まとめると、
- 医療用語の意味を英語で説明する(パラフレージングできるように練習する)
- 医療英語ではなく一般英語表現を使う(medical term と plain English 両方覚える)
- 話者に意味を尋ねる(「聞き返し」に関する注意事項を事前に確認する)
いかがでしたか?
日頃から毎日コツコツ学習を続ける。
その姿を一番見てきたのは、
あなた自信。
眠たい時も、疲れている時も、
医療通訳試験に合格するという
目標に向かって頑張ったという事実が
あなたに自信を与えてくれます。
この記事を参考に2次試験対策をしっかり行い、
自信を持って試験に臨んでくださいね。
応援しています!
今回も、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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