こんにちは。
現役英語医療通訳士のSuzyです。
今回は、医療通訳2次試験で
あなたが一番不安に思うところ、
「訳せなかったらどうしよう?」
この対策について、ズバリお届けします。
医療通訳資格2次試験を受験する方に
ぜひ読んで頂きたい内容です。
これはSuzyが実際の医療通訳現場で
訳出に困ったときに行っている対処法です。
今回は試験時におすすめ3つの方法と、
実際の現場で許される方法1つをお伝えします。
日本語の医療用語(病名・部位)の意味が
分からない時もあると思いますが、
やはり圧倒的に多いのは、
医療英語がすぐに出てこないことですよね。
そんな時に私が実際どのように対応しているか、
2次試験でどのように対応したらいいと思うか
について書いています。
併せて学習のポイントもお伝えします。
これを参考に2次試験対策を行い、
自信を持って試験に臨んでもらえたら嬉しいです。
それでは早速、let’s go!
医療通訳資格2次試験 医療用語の意味を英語で説明する
これは、医療英単語が出て来なかった時の対処法です。
実際に私が医療通訳を行っていた時、
医師が「心膜」と言ったんですね。
その時 “pericardium” という医療英単語が
出てきませんでした。
そこで「心膜」の意味(definition)を英語で説明しました。
“the membrane surrounding the heart”
他にも表現があるので、ぜひ調べてみて下さい。
このように、医療英単語が思い出せない時は、
その単語の意味を英語で説明する。
「医療英語の意味を英語で説明って、
難しい!」って思っていませんか?
それが実はそんなに難しくないんです。
頭の中で映像化して、
それを自分の言葉で説明してみて下さい。
そこまで難しくないですよね。
これをパラフレージングと言います。
詳しく書いた記事があるので、こちらも併せてご覧ください↓
と言うことで、学習ポイントとしては、
- 医療英語の意味を英語で言えるようにしておく
- 頭の中の映像を英語で説明できるようにしておく
(一言で言うと「パラフレージングできるように練習する」)
医療通訳資格2次試験 医療英語ではなく一般英語表現を使う
これも同じく、医療英単語が出て来なかった時の対処法。
例えば、医師が「心筋梗塞」と言ったとしましょう。
正確な訳は “myocardial infarction” ですよね。
でも、”heart attack” でも良いんです。
もし評価ポイントが、
「正確な医療英語の訳出ができる」
だったなら減点されるかもしれませんが、
そこは、一般的な表現で乗り越えましょう。
私は生徒さんに、
医療英語(medical terminology)と
一般英語表現(plain English)の両方を
覚えるように指導しています。
なぜかと言うと、
試験では医療英語を求められるかもしれませんが、
実際に患者さんに説明する時には
plain English を使う事が多いからです。
また、一度目はなるべく医師が言った通りの表現をし、
患者さんが理解できないようであれば、
もう一度今度は plain English に
言い直したりもしています。
CDC の Plain Language Thesaurus for Health Communications や
The University of Michigan の Plain Language Medical Dictionary
が参考になります。
学習ポイントは、
- 医療英語(medical terminology)と一般英語表現(plain English)両方覚える
医療通訳資格2次試験 話者に意味を尋ねる
医療英語、又は日本語の医療用語の
意味がどうしても分からない時には、
「話者(試験官)に聞く」が一番だと思います。
もしかしたら、試験の注意事項として
「聞き返しはできません」とあるかもしれません。
そのように事前に伝えられているのなら、
残念ながら聞き返せません。
でも、もし「聞き返しNG」ようなことが
事前に言われていないなら、
試験官は返答してくれると思います。
ただし、減点対象の可能性あり。
私が実際に受験した時、
聞き返したことがありました。
録画・録音されているので、
他の方が見ても明らかに話者の発音が
クリアじゃなかったと判断されたら、
聞き返しても減点されない可能性も
あるのかなとも思います。
と言うことで、ポイントは、
- 事前に「聞き返し」に関する注意事項を確認する
番外編 実際の医療通訳時はスマホ検索
試験の際は禁止されていますが、
実際の診察現場では、スマホを活用。
医療英語が分からないときは、まずドクターに聞きます。
殆どの場合先生はすぐに教えてくれますよ。
私が間違って通訳した時も先生が正してくれました。
「狭窄」は “stenosis” なのですが、
私が間違って “occlusion” (閉塞)と訳してしまい、
すぐに先生から指摘されました。
このように、ドクターは私たち医療通訳士よりも
医療英語を知っています。
しかし、それでもたまに、
ドクターでも分からない医療英語があります。
そんな時は、二人で同時にスマホを開けて検索(笑)
なんなら、患者さんも一緒に検索してくれます。
スマホに感謝。
こんな感じで、実際の現場では案外
緊迫していないものです。
まとめ
以上、まとめると、
いかがでしたか?
日頃から毎日コツコツ学習を続ける。
その姿を一番見てきたのは、
あなた自信。
眠たい時も、疲れている時も、
医療通訳試験に合格するという
目標に向かって頑張ったという事実が
あなたに自信を与えてくれます。
この記事を参考に2次試験対策をしっかり行い、
自信を持って試験に臨んでくださいね。
応援しています!
今回も、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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