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【医療通訳試験対策】医療通訳士としての自己紹介と面接で聞かれる質問と回答例

医療通訳試験対策

こんにちは。

現役医療通訳士のSuzyです♪

今回は、医療通訳2次試験対策として、ロールプレイの際に行う医療通訳士としての「自己紹介と通訳説明」と「面接で聞かれる質問」についてご紹介したいと思います。

私が受験した2019年当時は、試験の種類によって異なりました。

医療通訳技能検定試験では医療通訳士としての「自己紹介と通訳説明」を自ら行うようになっていました。

一方、医療通訳専門技能認定試験では「自己紹介と通訳説明」は行いませんでした。その代わりに、面接官から経歴などに関して英語で質問があり、それに答える感じでした。

【ロールプレイに入る前】
受験生への質問
【ロールプレイ開始時】
自己紹介と通訳説明
医療通訳技能検定試験×
医療通訳専門技能認定試験×
2019年 Suzy受験当時

通訳スキルのトレーニングに加え「自己紹介と通訳説明」や質疑応答の練習をしておくと、自信を持って2次試験に臨めます。

ここでは、Suzyの自己紹介と通訳説明例(日本語・英語)と実際に受けた面接の質問と回答例(日本語・英語)をご紹介します。

ぜひこの記事を参考にして、しっかり準備しておいてください。

Suzyのリアルなお仕事を詳しく書いた記事は、こちらです↓

では、ご紹介していきますね♪

医療通訳士としての自己紹介と通訳説明例

医療通訳士としての「自己紹介と通訳説明」は、相手に医療通訳の仕組みを紹介するためにも必要です。

同時に、医療通訳に関する自分の理解を深めるためにも役に立つなと思います。

自分の行いを宣言することで、自分に言い聞かせる感じですね。

医療通訳士としての自己紹介は実際の通訳の際にも必ず行います。

ですが、私の場合、実際の現場では試験の時のような通訳説明を行いません。

現場ではなかなかそんなに時間が取れないからです。

Suzyのリアルな通訳業務を紹介した記事はこちらをご覧ください↓

今回は、厚生労働省HPにある医療通訳テキストに載っている項目を使って、自己紹介と通訳説明の表現を英訳してみました。

必ずしもSuzyの表現・英訳が正しいとは限りませんので、あくまでも参考として活用してみてください。

テキストは、厚生労働省HPのこちらを参照下さい↓

医療通訳に関する資料 一覧、2.テキスト「医療通訳」「第3部 通訳実技 通訳実技」

今回参照する部分は、5ページ「2)患者への自己紹介と通訳説明」〜 8ページまでです。(PDF 175ページ〜178)

最初に患者と出会った時は、患者の名前・言語を確認し、自己紹介をしてく

ださい。その際に、医療通訳を利用するにあたっての注意事項も簡単に説明す

るとよいでしょう。特に、患者が通訳を利用した経験が少なかったり、家族や

友人に通訳してもらっていた場合は、必ず行ってください。この説明は、患者

に医療通訳サービスを適切に利用してもらい、業務を円滑に進めていくために

も重要なものです。

参照:第3部 通訳実技 6. 通訳実技 6-1. 医療通訳業務の流れと対応 2)患者への自己紹介と通訳説明 https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000385187.pdf

自己紹介(外国人患者・医療従事者へ)

自己紹介は、

  1. 通訳者の名前
  2. 言語
  3. 所属

を含むようにしましょう。

私の場合は、以下のようになります。

通訳士Suzy → 外国人患者への自己紹介(例)

Hi. My name is Suzy. I am an in-house Japanese-English medical interpreter. Nice to meet you.

(あなたが外部医療通訳士の場合:Hi. My name is ●●. I am a Japanese-English medical interpreter from 〇〇 organization. I will be your interpreter for today. Nice to meet you.)

通訳士Suzy → 医療従事者への自己紹介(例)

お疲れ様です。院内英語医療通訳士のSuzyです。よろしくお願いします。

(あなたが外部医療通訳士の場合:初めまして。〇〇より派遣されました英語医療通訳士の●●です。本日通訳をさせていただきます。よろしくお願いします。)

私は院内医療通訳士として、初めて会う外国人患者、医師や看護師などに対して上記のように自己紹介を行います。

あなたが2次試験を受験する際や実際に外部の通訳士として医療機関に出向くときは、カッコ内のように自己紹介をするといいと思います。

外国人患者への通訳説明

テキストには簡潔に1分以内に終わるように明記されています。

以下を含む説明をしましょう。

  1. 話したことをすべて通訳すること
  2. 職務上知った秘密を守ること(守秘義務)
  3. 通訳者ではなく医療従事者を見て会話をしてほしいこと
  4. 通訳者が合図した時は、話すのを一旦止めてほしいこと
  5. 病院内で通訳を行うこと(業務範囲に基づき説明を行ってください)
通訳士 → 外国人患者への通訳説明(例)

Before we start, I would like you to know a few things about interpreting.

  1. I will interpret everything that is said during this session.
  2. Any personal information obtained during this session will be kept strictly confidential.
  3. During the conversation, please look at the staff, not at me.
  4. When I give you the signal (手を上げるなど実際にやって見せて), please stop speaking for a moment so that I can catch up with the flow of conversation.
  5. I provide interpretation only within the hospital.

私が実際に通訳業務を行うときは、正直言って上記のような説明は行っていません。先にお伝えした通り、時間が取れないからです。言うとしても項目1. と2.くらいです。

私が診察室に入った時点で、上記のような説明を1分間行うベネフィットがあると思われる場合には医師に許可を得た上で行います。

あなたが外部通訳士として派遣された場合は、待合室で長い時間を患者さんと共にするはずです。その時はしっかり説明して相互理解を深めておきましょう。

外国人患者への通訳方法の説明(初めて逐次通訳を利用する場合)

通訳に慣れていない外国人患者さんに対しては、以下を説明するように推奨されています。

  1. 通訳する時は話者の会話を交互に通訳していくこと
  2. 話を一定の長さで区切って、通訳者が通訳すること
  3. 三人称ではなく、一人称で通訳をすること
通訳士 → 外国人患者への通訳方法説明(例)
  1. I will interpret the conversations of the speakers in turn.
  2. I will interpret the conversation in segments. It would be appreciated if you could pause at a certain length. 
  3. I interpret in the first person, not the third person. For example, when you say, “I have pain”, I say “I have pain” instead of saying “She/He has pain” to the other person.

三人称で通訳するのではなく、一人称で通訳するという部分ですが、私が実際に通訳するときは一人称で行っています。

但し、私も院内スタッフであるため混乱を招くと判断した場合には、三人称で通訳します。

例えば、“The doctor will call the clinic and let you know at the next appointment.” (医師がクリニックに電話をし、次回の予約日にお伝えします。)などと言うときもあります。そこで “I” と言うと「Suzyが電話をする」と思われる可能性があるので。

私は立場上、遠隔通訳サービスの他言語の医療通訳者さんを見学させて頂くこともよくあるのですが、彼らは「(患者さんが)〜とおっしゃっております」などと通訳されています。

Suzyの意見としては、試験の時は一人称でロールプレイを行い、実際の現場に出たときは臨機応変に対応すると良いと思います。

医療従事者への通訳の説明、通訳方法の説明

テキストには、自己紹介も含め簡潔に1分以内に終わらせるよう書いてあります。

以下を含む内容の説明を行いましょう。

  1. 話したことをすべて通訳すること
  2. 職務上知った秘密を守ること(守秘義務)
  3. 通訳者ではなく患者を見て会話をしてほしいこと
  4. 通訳者が合図した時は、話すのを一旦止めてほしいこと
  5. 病院内で通訳を行うこと(個々の業務範囲に基づく)
    以下は必要に応じて
    • 通訳する時は話者の会話を交互に通訳していくこと
    • 話を一定の長さで区切って、通訳者が通訳すること
    • 三人称ではなく、一人称で通訳をすること
通訳士 → 医療従事者への通訳方法説明(例)

始める前に、通訳について少しご説明させていただきたいと思います。

  1. 診察室で話されたことはすべて通訳いたします。
  2. 職務上知った秘密を外部に漏らすことはありません。
  3. 私ではなく患者さんを見てお話しください。
  4. 私が合図した時は、話すのを一旦止めてください。内容理解のお時間をいただきます。
  5. 病院内で通訳を行い、院外では行っておりませんのでご了承ください。
    以下は必要に応じて
    • 話者の会話を交互に通訳します。
    • 話を一定の長さで区切って通訳しますので、短く切ってお話し頂けると助かります。
    • 三人称ではなく、一人称で通訳を行います。例えば患者さんのことを「私」と言います。

これも実際の通訳の場面で、私は行っていません。

但し、2次試験で求められる場合は、外国人患者に対する説明と同時に日本人医療従事者に対しても行うようにしましょう。

Suzyの憶測ですが、私が医療通訳技能検定試験一級に合格しなかった理由は、日本人医療従事者に対する自己紹介と通訳説明を行わなかったからだと思います。

Suzyのリアルな通訳業務を紹介した記事はこちらをご覧ください↓

医療通訳面接試験で聞かれる質問と回答例

私の感想としては、一般的な面接と同じ感じでした。

緊張をほぐす目的もあると思います。

以下がSuzyが実際に受けた(覚えている限りの)質問です。

  1. 名前を言ってください。
  2. 名前の綴りを言ってください。
  3. どこで英語を学びましたか?
  4. これまで英語を勉強した期間はどのくらいですか?
Suzyが面接で聞かれた質問
  1. Could you tell me your name?
  2. Could you please tell me how to spell your name?
  3. Where did you learn English?
  4. How long have you studied English?

上記に対する回答例は以下です。

Suzyの回答
  1. Could you tell me your name? → Yes, my name is Suzy.
  2. Could you please tell me how to spell your name? → Yes, it’s S U Z Y(エスユージィーワイ).
  3. Where did you learn English? → I learned English in the United States. I have lived there for several years.
  4. How long have you studied English? → I’ve been studying English actively for about 20 years now.

2. の綴りですが、あなたは自分の名前のスペルをすぐに言えますか?

これは海外で生活すると必ず必要になってきます。

例えば、電話で名前を言うときにスペルがうまく伝わらないことがあります(BなのにVと思われたり)。

そういう時は telephone alphabet や phonetic alphabetなどと言われる基準を覚えておくと良いですよ。

全部覚えるのは大変なので、自分の名前のアルファベット部分だけでも覚えておきましょう。

スペルの言い方は “as in ~” と言います。

スペルの言い方

Q: Could you tell me how to spell your name?

A: Sure. It’s s, u, z, y. S as in summer, u as in uniform, z as in zebra, and y as in yellow.

いつでも取り出せるようにスマホにこの画像を保存して持っておくのもいいですね。

まとめ

自己紹介と通訳説明をまとめて表にしてみました。

外国人患者へ医療従事者へ
自己紹介Hi. My name is ●●.
I am a Japanese-English medical interpreter
from 〇〇 organization.
I will be your interpreter for today.
Nice to meet you.
初めまして。
〇〇より派遣されました英語医療通訳士の●●です。
本日通訳をさせていただきます。
よろしくお願いします。
前置きBefore we start, I would like you to know
a few things about interpreting.
始める前に、通訳について少し
ご説明させていただきたいと思います。
通訳説明I will interpret everything that is said during this session.

Any personal information obtained during this session
will be kept strictly confidential.

During the conversation, please look at the staff,
not at me.

When I give you the signal
(手を上げるなど実際にやって見せて),
please stop speaking for a moment
so that I can catch up with the flow of conversation.

I provide interpretation only within the hospital.
診察室で話されたことはすべて通訳いたします。

職務上知った秘密を外部に漏らすことはありません。

私ではなく患者さんを見てお話しください。

私が合図した時は、話すのを一旦止めてください。

内容理解のお時間をいただきます。

病院内で通訳を行い、院外では行っておりませんので
ご了承ください。

面接で聞かれる質問は、簡単な内容です。

日頃から簡単な英会話や英語で自己紹介ができるようになっておけば、困ることはない程度の質問です。

対策として、自分の名前のスペルを滞りなく言えるように練習しておくことと、念のためtelephone alphabetを覚えておきましょう。

いかがでしたか?

2次試験勉強は通訳スキルなどの練習にフォーカスしがちですが、意外と自己紹介や通訳説明、面接対策を見過ごしていたりします。

2次試験は緊張するかもしれませんが、準備をしっかりしておけば大丈夫です。

この記事を読んで、あなたがもれなく2次試験の準備をできればいいなと思います。

Suzyのリアルなお仕事を詳しく書いた記事は、こちらです↓

Suzy初出版のKindle本についてはこちらの記事をご覧ください↓

今回も、最後まで読んで頂きありがとうございました!

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