
Suzyさんって医英検とCBMSを受験したんですよね。
実際に受けてみてどうでしたか?

そうですね。同僚に勉強相手をしてもらったりして、独学だったのでかなり必死でした。勉強仲間がいたらもっと楽しく学習できたのかなと思います。でも受験したメリットはたくさんありますよ。
こんにちは。
現役医療通訳士Suzyです。
今回は、私が実際に医療英語を学び
医英検・CBMSを受験して良かったこと、
見えてきたことをお伝えします。
私は医療通訳資格試験を受ける前に、
この二つの試験に挑戦しました。
その当時、医療通訳試験は私には
到底無理だと思っていたので、
気軽に受験できる医英検とCBMSを
受けてみようと思ったんです。
よく言われるメリットとしては、
- 客観的に医療英語力の証明ができる
- 外国人患者とコミュニケーションがとれる
などがあると思います。
今回は上記の一般的なメリットではなく、
実際に受験した私が実感として
感じているメリットを3つ
をご紹介します。
これを読んで、あなたも
医英検・CBMSにチャレンジしてみよう
と思ってもらえたら嬉しいです。
医英検の学習法、テキストについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください↓
CBMSの学習法、テキストなどについて書いた記事は、こちらです↓
では早速ご紹介していきますね♪
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【メリット1】医療英語の頭字語や略語の理解が深まった

医英検・CBMSに向けて学習したことで、
実感しているメリットの一つ目は、
医療英単語の
頭字語(とうじご)(acronym)
略語(abbreviation)
の意味が知れたことです。
日頃から、診察に使われていて
よく目にしていた頭字語・略語は
なんとなく覚えていたんですね。
例えば、BT=体温、BP=血圧、
UTI=尿路感染症など。
忙しい外来では、
得に意味を調べることなく
そのまま放置。
でも医療英語を学ぶうちに、
何の頭字語なのか
知ることができました。
BT = body temperature 体温
BP = blood pressure 血圧
UTI = urinary tract infection 尿路感染症
TB = tuberculosis 結核
QOL = quality of life 生活の質
ICU = intensive care unit 集中治療室
ECG / EKG = electrocardiogram / elektrokardiogramm(ドイツ語) 心電図
AIDS = acquired immunodeficiency syndrome エイズ
など。
*頭字語(acronym)は、それ自体で新しい発音になる言葉。
*略語(abbreviation)は、アルファベット読み。
また、接頭辞や接尾辞を学ぶにつれ、
理解できる医療英単語の数が
格段に増えました。
例えば、、、
extra 外側
intra 内側
hyper 過剰な、高い
hypo 不足した、低い
psych(o) 精神
など。
itis 炎症
osis 状態
oma 腫瘍
tomy 切開
など。
私が実際に使った勉強本は、
『トシ、1週間であなたの医療英単語を100倍にしなさい。できなければ解雇よ。』です。
この本は、7つのセクションに
分かれていて、1セクションを1日で
終わらせれば、
一週間で読み終わる仕組み。
多いセクションで
56ページくらいです。
1日一時間、超集中すれば、
読み終わるかなと思います。
でも、私の受講者さんは
平日は病院勤務で忙しく、
まとまった学習時間は
週末だけという方も多いです。
なので、2ヶ月プログラムの
1ヶ月目で1周目を終わらせる。
2ヶ月目で2周目にチャレンジ。
といった感じで進めています。
この本でもう一つ特徴的なのが、
接頭辞を説明した後に
その接頭辞を使った医療英単語が
いくつも出てくるところ。
接頭辞がリピートされるので、
記憶に定着しやすいように設計
されていると感じました。
参考書というよりは単行本のような
レイアウトで、読み進めるだけで、
復習も同時にできるイメージ。
赤い暗記シートがついていて、
シートで隠れた医療英単語を
答えながら読んでいきます。
【メリット2】医療英語を勉強して自信がついた

医英検・CBMS受験を通して
感じたもう一つのメリットは、
自信を持って外国人患者さんと
堂々と話すことができる
ようになったこと。
ある日通訳をしていたら、
患者さんからhypotension
という単語が出てきたんですね。
その時「あ、これ知ってる!
低血圧だ!」と思いました。
Low blood pressure
なら知ってたけど、
hypotension という単語は
医療英語を勉強して
初めて知った単語。
医療通訳試験を受ける前までは
「私はプロの医療通訳士じゃないし、
医療英語は知らなくても
許される。」って勝手に
思い込んでいました。
でも、外国人患者さんから
してみたら、英語が話せる
病院スタッフなら
医療英語は知ってて
当然だと思いますよね。
これを機に、医療英語を理解でき
自分に自信が持てるようになり、
堂々と外国人患者さんと
話せるよう変わったんです。
自分の気持ちが変わると態度に出ます。
- まるでプロの医療通訳士かのように振る舞えるようになったこと
- はっきりと大きな声で話せるようになったこと
- 心に余裕が出て笑顔で対応できるようになったこと
これらは試験勉強で得られた
副産物ですね。
それに加えて、医師が話している
内容が理解できるようになりました。
循環器スタッフステーションから
「タキってる」って言葉が
聞こえたきたんですね。
看護師さんなら分かりますか?
私はさっぱりでした。
その後試験勉強をしていたら、
tachycardia(タキカルディア。
発音は「タカカーディア」)
という単語が出てきて、
「あー、あれは頻脈ってことだったんだ!」
って謎が解けました。
【メリット3】医療英語を勉強して医療通訳士試験に挑戦できた

医英検・CBMSを受験して
感じた3つ目のメリットは、
医療通訳試験に挑戦してみよう
と思えたことです。
最初にお伝えしたように、
私には医療通訳試験は
絶対に無理だと思っていました。
ただ医療英語を学びたい
という気持ちはあったので、
思い切って医英検とCBMSに
挑戦してみることに。
結果、医英検3級に合格。
CBMSは800満点中726点。
合否や点数も大事ですが、
それよりも学習した・チャレンジした
事実によって、自信がつきました。
自信って人から評価されることで
得られるものではなく、
自分自身が自分に与えるもの
だと私は思います。
その自信によって、
医療通訳試験に
挑戦しようと思えました。
おかげ様で今では、
現役医療通訳士・医療英語・
医療通訳コーチとして活動できています。
まとめ

医英検・CBMSを実際に
受験したSuzyが感じている
3つのメリット
- 医療英語の頭字語(とうじご)(acronym)の意味が知れたこと
- 自信を持って外国人患者さんと話すことができるようになったこと
- 医療通訳試験に挑戦してみようと思えたこと
私は将来的に日本にいる多くの
医療従事者が英語で直接外国人患者さんと
コミュニケーションが取れるように
なれば良いなと思っています。
そうなると患者さんも安心するし、
医療従事者もスムーズに治療が行えるように
なると思うからです。
私はその将来を実現するために、
英語が話せる医療従事者を増やしたい
と思い、活動しています。
もしあなたが私と同じ未来を望んでいる、
そんな未来の実現のために
あなたの医療知識・看護スキル・
英語力を活かして活躍したい、
と思っているなら
ぜひ仲間になってください!
その第一歩として、医療英語を学び、
医英検・CBMS受験を目指してみませんか。
医英検とCBMSのサイトはこちらです↓
医英検(日本医学英語検定試験)

CBMS: Certification for Bilingual Medical Staff(国際医療英語認定試験)
今回も、最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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